AWS Compute Optimizer とは?ML ベースのリソース最適化レコメンド

AWS Compute Optimizer は 過去の使用状況を機械学習で分析し、最適なインスタンスサイズを推奨するサービス。EC2・Auto Scaling グループ・EBS・Lambda・ECS(Fargate)の各リソースに対し、「ダウンサイズ可能」「アップサイズ推奨...

リソース使用状況を機械学習で分析し、最適なインスタンスタイプ・サイズを推奨する無料サービス。


1. 概要(端的に)

AWS Compute Optimizer は 過去の使用状況を機械学習で分析し、最適なインスタンスサイズを推奨するサービス。EC2・Auto Scaling グループ・EBS・Lambda・ECS(Fargate)の各リソースに対し、「ダウンサイズ可能」「アップサイズ推奨」「最適」を判定する。追加料金なしで利用でき、コスト最適化の標準ツール。


2. 何ができるか

  • EC2 のサイズ最適化推奨:「m5.4xlarge → m5.2xlarge にダウンサイズで $X 削減」など
  • Auto Scaling グループの推奨:適切なインスタンスタイプ
  • EBS ボリュームの推奨:「gp2 → gp3 で 20% 削減」など
  • Lambda メモリ推奨:「1024 MB → 512 MB にダウンサイズ」
  • ECS / Fargate タスクの推奨:vCPU・メモリ最適化
  • コスト削減見込み額の表示:年額換算

推奨カテゴリ

  • Under-provisioned:性能不足。アップサイズ推奨
  • Over-provisioned:過剰スペック。ダウンサイズ推奨
  • Optimized:最適。変更不要
  • Not Optimized:何らかの理由で最適化必要

3. 特徴

観点特徴
料金無料(拡張メトリクスは別途有料)
データソースCloudWatch メトリクス(過去 14 日 〜 93 日)
対応リソースEC2 / ASG / EBS / Lambda / ECS Fargate
粒度個別リソース単位の推奨
APIあり(CLI・SDK でアクセス可)

vs Trusted Advisor

観点Compute OptimizerTrusted Advisor
専門性コンピューティング専門5 領域(コスト・性能・セキュリティ・耐障害性・サービス上限)
推奨精度機械学習で高精度ルールベース
料金無料一部のチェックは Business 以上

コンピューティング系の最適化は Compute Optimizer全般的なベストプラクティスは Trusted Advisor という使い分け。


4. 仕組み

Compute Optimizer は CloudWatch メトリクスを過去 14 日分取り込み、ML モデルで最適サイズを推論する。

構成要素

  • データソース:CloudWatch(CPU・メモリ・ネットワーク・ディスク I/O)
  • 拡張インフラメトリクス:CloudWatch Agent でメモリ取得(オプション・有料)
  • ML 推論エンジン:AWS 内部のモデル
  • 推奨カード:各リソースに対する推奨内容
  • 節約見込み額:年額の差分表示

動作の流れ

  1. オプトイン:マネコンから「アカウントレベルで有効化」
  2. データ収集:過去 14 日のメトリクスを自動取り込み
  3. ML 分析:使用パターンとインスタンス特性を比較
  4. 推奨生成:「現状」「推奨 1」「推奨 2」「推奨 3」を提示
  5. 節約見込み:オンデマンド・RI・SP それぞれでの削減額表示
  6. 適用:EC2 リサイズや EBS タイプ変更を手動実施

推奨内容の例

EC2: i-0123456789abcdef0
現状: m5.4xlarge ($0.992/h, ~$8,690/年)
推奨1: m5.2xlarge ($0.496/h, ~$4,345/年) - 50% 削減
推奨2: m6i.2xlarge ($0.448/h, ~$3,924/年) - 55% 削減
理由: CPU 使用率 平均 12%, メモリ 35% (過去 14 日)

5. ユースケース

ユースケース 1:定期コスト最適化レビュー

月次で Compute Optimizer の推奨を確認 → ダウンサイズ実施。

ユースケース 2:移行後の最適化

オンプレ → AWS 移行直後は仕様を保守的に決めがち。1 ヶ月運用後に Compute Optimizer で適正化。

ユースケース 3:開発環境の見直し

本番と同サイズで作っていた開発環境を、実際の使用率に応じて縮小。

ユースケース 4:Lambda コスト最適化

Lambda メモリ設定の最適化で実行時間とコストのバランスを取る。

ユースケース 5:EBS 移行(gp2 → gp3)

gp2 ボリュームの大量推奨を一括で gp3 移行 → 20% コスト削減。


6. 関連用語


7. 関連サイト

AWS 公式

参考


🎓 試験での出題傾向

試験重要度主な出題パターン
CLFコスト最適化の選択肢として
SAA「インスタンスサイズ最適化を自動化したい」
DVALambda メモリ最適化
SOA運用でのコスト最適化フロー