Amazon Machine Image(AMI)とは?EC2 起動テンプレートの作成と活用
AMI は EC2 を起動するための「型」。OS(Linux/Windows 等)・インストール済みソフトウェア・設定・初期データをまるごと含み、これを元に同じ構成の EC2 を 何台でも数分で起動できる。Auto Scaling・DR・マイグレーションの基盤。 ---
EC2 の起動テンプレート。OS・ソフトウェア・設定・データを 1 つのイメージにパッケージ化する仕組み。
1. 概要(端的に)
AMI は EC2 を起動するための「型」。OS(Linux/Windows 等)・インストール済みソフトウェア・設定・初期データをまるごと含み、これを元に同じ構成の EC2 を 何台でも数分で起動できる。Auto Scaling・DR・マイグレーションの基盤。
2. 何ができるか
- EC2 の高速起動:すでに構築済みの環境を即起動
- 構成の複製:同一構成の EC2 を量産
- バックアップ:環境を AMI として保存
- AZ / リージョン展開:別 AZ・別リージョンへコピーして DR 構成
- 共有:他アカウントへの共有・販売(Marketplace)
- 暗号化:KMS で暗号化された AMI
AMI のソース
- AWS 公式 AMI:Amazon Linux / Ubuntu / Windows Server 等
- AWS Marketplace AMI:サードパーティ製(CentOS / RHEL / 商用ソフト同梱)
- コミュニティ AMI:ユーザー公開(自己責任で利用)
- カスタム AMI:自分で作成
3. 特徴
| 観点 | 特徴 |
|---|---|
| 保存先 | EBS スナップショット(裏で S3) |
| リージョン制約 | リージョン内でのみ有効(コピーで別リージョンへ) |
| アーキテクチャ | x86_64 / arm64 / 32-bit |
| 仮想化方式 | HVM(推奨)/ PV(旧式) |
| ルートデバイス | EBS-backed(標準)/ Instance Store-backed |
| 暗号化 | KMS で暗号化可(無料 KMS キーまたは CMK) |
| 共有 | アカウント単位 or 組織全体 or 公開 |
EBS-backed AMI vs Instance Store-backed AMI
| 観点 | EBS-backed | Instance Store-backed |
|---|---|---|
| ストレージ | EBS(永続) | Instance Store(揮発) |
| 停止 | 可(再起動可能) | 不可(終了のみ) |
| 起動時間 | 速い | 遅い |
| データ永続性 | 高 | 低 |
| 推奨 | 標準 | 特殊用途のみ |
4. 仕組み
AMI は EBS スナップショット + 起動許可・メタデータ で構成される。EBS-backed の場合、AMI のルートボリュームは EBS スナップショットから復元される。
構成要素
- AMI ID:
ami-0123456789abcdef0の形式 - ブロックデバイスマッピング:EBS スナップショットとデバイス名の対応
- 起動許可:誰がこの AMI から起動できるか
- アーキテクチャ・OS タイプ:x86_64 / arm64 / Linux / Windows
- 仮想化タイプ:HVM(推奨)
- 製品コード:Marketplace 等の課金識別
動作の流れ
- AMI 選択:起動時に指定
- EBS スナップショットからボリューム作成:高速復元
- EC2 起動:vCPU・メモリ・ネットワーク割当
- ブートシーケンス:OS 起動
- User Data 実行:起動時カスタムスクリプト
AMI 作成方法
- マネコンから「イメージの作成」:実行中 EC2 から作成
- CreateImage API / CLI:API ベース作成
- EC2 Image Builder:パイプラインによる自動 AMI ビルド
- Packer(HashiCorp):マルチクラウド対応の IaC ツール
リージョン間コピー
AMI (Tokyo)
↓ aws ec2 copy-image
AMI (Osaka) — 別リージョンで利用可
DR 構成や Multi-Region デプロイで必須の操作。
5. ユースケース
ユースケース 1:Auto Scaling グループの起動テンプレート
Auto Scaling は AMI を元に EC2 を増減 → 構成統一が容易。
ユースケース 2:黄金イメージ(Golden Image)
セキュリティパッチ・モニタリングエージェント・基盤ソフトを含む標準 AMI を作成し、全 EC2 で使用。
ユースケース 3:DR(災害復旧)
本番リージョンの AMI を別リージョンにコピー → 障害時に別リージョンで EC2 起動。
ユースケース 4:マイグレーション
オンプレ仮想マシンを VM Import/Export で AMI 化 → EC2 で起動。
ユースケース 5:Marketplace 販売
サードパーティ ベンダーが商用ソフト同梱 AMI を販売(OS + 製品ライセンス料)。
6. 関連用語
- EC2 — AMI から起動される仮想サーバー
- EBS — AMI の本体(スナップショット)
- EC2-Auto-Scaling — AMI ベースで EC2 を増減
- KMS — AMI 暗号化に使用
- CloudFormation — AMI ID をパラメータで管理
- EBS-Snapshot — AMI の構成要素
7. 関連サイト
AWS 公式
参考
🎓 試験での出題傾向
| 試験 | 重要度 | 主な出題パターン |
|---|---|---|
| CLF | 高 | AMI の概念、起動テンプレート |
| SAA | 高 | DR・Auto Scaling・マイグレーションでの AMI 活用 |
| DVA | 中 | カスタム AMI 作成、起動時設定 |
| SOA | 高 | AMI ライフサイクル管理、パッチ運用 |