EC2 オンデマンドインスタンスとは?料金・特徴・使いどころを解説
EC2 オンデマンドは 「使った分だけ払う、最も柔軟な購入方式」。事前契約・前払い・最低利用期間なしで、いつでも起動・停止でき、停止すれば課金も止まる。短期・予測不能な負荷に最適だが、単価は最も高い。 ---
EC2 の標準的な購入方式。事前契約なしで起動し、使った時間だけ秒/時単位で課金される。
1. 概要(端的に)
EC2 オンデマンドは 「使った分だけ払う、最も柔軟な購入方式」。事前契約・前払い・最低利用期間なしで、いつでも起動・停止でき、停止すれば課金も止まる。短期・予測不能な負荷に最適だが、単価は最も高い。
2. 何ができるか
- 即時起動:事前手続きなしで、必要な時に必要な台数を起動
- 柔軟な停止・終了:いつでも止められる(最低時間なし)
- 秒単位/時単位の課金:Linux 系は秒単位(最低 60 秒)、Windows は時間単位
- すべてのインスタンスタイプ・リージョンに対応
- 事前契約不要:クレジットカード登録だけで即利用開始
3. 特徴
| 観点 | 特徴 |
|---|---|
| 柔軟性 | 4 種の購入方式の中で最高(即起動・即停止) |
| 価格 | 4 種の中で 最も高い(リファレンス価格) |
| コミット | なし(最低利用期間も前払いも不要) |
| 可用性 | リソース枯渇時に起動失敗の可能性あり(Spot よりは確保性高い) |
| 長期割引 | なし → 長期利用は RI / Savings Plans 推奨 |
課金例(東京リージョン m6i.large)
- オンデマンド:約 $0.124/h(≒ ¥18.6/h)
- 24 時間 × 30 日 = 約 $89/月
→ 同じインスタンスを 1 年契約 RI にすれば 約 40% 引き、3 年なら 約 60% 引き。
4. 仕組み
オンデマンドは 「料金表に基づき秒単位で課金される」最もシンプルなモデル。事前にキャパシティ予約(Capacity Reservation)を取らない限り、起動時の AZ にリソースが空いていれば起動する。
課金の単位
- Linux/Ubuntu/Amazon Linux/Debian:秒単位(最低 60 秒)
- Windows / 商用 RHEL / SUSE:時間単位(端数切り上げ)
- 状態別:
running:課金対象stopped:EC2 自体の課金は止まる(EBS は継続)terminated:完全停止
価格決定要因
- リージョン(東京 vs バージニア で 5〜15% 差)
- インスタンスタイプ(m6i.large < m6i.xlarge)
- OS(Windows は Linux より高い)
- テナンシー(共有 < 専有 < ベアメタル)
キャパシティリザベーション
オンデマンド価格のまま 特定 AZ のキャパシティを予約できる機能。料金は同じだが、リソース枯渇時に確実に起動できる保証を得られる。RI と組み合わせ可能。
5. ユースケース
ユースケース 1:短期検証・開発環境
1〜2 ヶ月のプロジェクト用検証環境。RI を組むほどの期間がない場合の標準。
ユースケース 2:予測不能なバースト負荷
イベント開催時の Web サーバー増強など、需要予測が困難なケース。Auto Scaling と併用してスケールアウト分をオンデマンドで賄う。
ユースケース 3:DR(災害復旧)の待機系
通常は停止中、障害時のみ起動するスタンバイ。停止中は EC2 課金が発生しない。
ユースケース 4:スポット中断時のフォールバック
スポットインスタンスが中断された際の代替起動先(混合キャパシティ戦略)。
6. 関連用語
- EC2 — 仮想サーバー本体
- EC2 リザーブドインスタンス — 1〜3 年契約で割引
- EC2 スポット — 余剰キャパで最大 90% 割引
- Savings-Plans — 柔軟な継続割引
- EC2-Auto-Scaling — オンデマンド + スポットの混合運用に活用
7. 関連サイト
AWS 公式
参考
🎓 試験での出題傾向
| 試験 | 重要度 | 主な出題パターン |
|---|---|---|
| CLF | 高 | 4 種購入方式の違いを問う基本問題 |
| SAA | 中 | コスト最適化問題で「短期 → オンデマンド、長期 → RI/SP」の判断 |
| DVA | 中 | 開発環境のコスト最適化 |
| SOA | 中 | 運用での購入方式選定・切替 |