CLF と AZ-900 の違い完全比較|最初のクラウド資格は AWS と Azure どっち?

AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)と Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)は、どちらも「クラウド入門の登竜門」として人気の高い資格だ。だが受験料・問題数・試験時間・出題形式・有効期限・出題範囲の重み付けは意外なほど違う。本記事は CLF と AZ-900 をスペック表で横並び比較し、難易度・学習時間・キャリアでの評価・市場シェアの観点から「自分はどちらを先に取るべきか」を判断できるよう整理した。AWS シェアが世界最大で startup・Web 系に強い一方、Azure はエンタープライズ・Microsoft 365 環境に強い——この立ち位置の違いが資格選びの軸になる。結論として、所属業界と既存スキルから最短ルートを選ぶ考え方と、両方取る場合の順序まで解説する。CLF 受験を検討している人が、回り道せず最適な一歩を踏み出すための比較ガイド。

「最初のクラウド資格、AWS の CLF と Azure の AZ-900、どっちを取ればいい?」——クラウド学習を始める人が必ずぶつかる問いだ。結論から言えば、所属する業界と既に触れているクラウドで決めるのが最短ルートになる。AWS は世界シェア最大で Web・スタートアップに強く、Azure は Microsoft 365 を使う企業 IT で圧倒的に普及している。だからこそ「どちらが優れているか」ではなく「自分の現場ではどちらが効くか」で選ぶべきだ。本記事は CLF-C02 と AZ-900 をスペック・難易度・キャリア評価の 3 軸で横並び比較し、迷いを断ち切るための判断材料を提供する。


📑 目次

  1. CLF と AZ-900:そもそも何が違う資格か
  2. スペック横並び比較表
  3. 出題範囲・難易度の違い
  4. 出題形式の違い(ここが一番ハマる)
  5. 有効期限:更新が必要な CLF、不要な AZ-900
  6. キャリア・市場シェアでの評価
  7. 結論:あなたはどちらを先に取るべきか
  8. 両方取るなら:おすすめの順序
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1. CLF と AZ-900:そもそも何が違う資格か

両者はいずれも「そのクラウドの基礎知識を、エンジニアでなくても証明できる入門資格」という位置づけだ。営業・企画・PM など非エンジニア職の受験も多く、ハンズオン(実機操作)能力ではなく、サービスの役割・料金・セキュリティの考え方を問う。

  • CLF(AWS Certified Cloud Practitioner / CLF-C02) — Amazon Web Services の基礎資格。AWS の 12 認定の中で最も入門寄り。次のステップは SAA(Solutions Architect Associate)
  • AZ-900(Microsoft Azure Fundamentals) — Microsoft Azure の基礎資格。Microsoft 認定の「Fundamentals」シリーズの 1 つで、次は AZ-104(Administrator)などに進む。

2. スペック横並び比較表

まずは試験スペックを横並びで確認しよう。料金・問題数・時間・有効期限に明確な差がある。

CLF-C02 vs AZ-900 スペック比較
評価項目
AWS CLF-C02
Azure AZ-900
対象クラウド Amazon Web Services Microsoft Azure
受験料(日本) 15,000 円(税抜) 13,750 円(税込)
受験料(USD) 約 100 USD 約 99 USD
問題数 65 問 40〜60 問程度(非公開)
試験時間 90 分 約 45 分
合格点 700 / 1000 700 / 1000
出題形式 択一・複数選択 択一・複数選択・正誤・D&D 等
有効期限 3 年(再認定必要) 無期限(更新不要)
受験方法 会場 / オンライン監督 会場 / オンライン監督
価格は 2026 年 6 月時点の参考値。為替・税制改定で変動する。問題数・時間は公式が範囲で示すため目安。

3. 出題範囲・難易度の違い

両資格はカバー領域こそ似ているが、重み付けが異なる。

観点CLF-C02AZ-900
クラウドの概念24%重視(基礎概念に厚い)
セキュリティ・コンプライアンス30%(最大ドメイン)アーキテクチャに内包
技術・サービス34%コアサービス+管理機能
請求・料金12%料金・SLA・ライフサイクル

CLF は 4 ドメイン構成で、セキュリティとコンプライアンス(30%)が最大ドメイン責任共有モデル料金モデルWell-Architected Framework といった「AWS 流の設計思想」を問う比率が高い。

AZ-900 は「クラウドの概念 → Azure のコアサービス → 管理とガバナンス」という流れで、Azure 固有サービス名(Azure AD / Entra ID、Resource Manager、Azure Policy など)が多く登場する。概念は易しいが、サービス名の暗記量はやや多いと感じる受験者が多い。

総じて**「概念の易しさ」では AZ-900、「教材の豊富さ・対策のしやすさ」では CLF** に分がある、というのが実情だ。合格率はどちらも公表されていないが、適切に対策すれば 2〜4 週間で到達できる難易度という点は共通している。


4. 出題形式の違い(ここが一番ハマる)

実は受験者が最も戸惑うのが出題形式だ。

  • CLF-C02 — 形式は 択一選択(4 択から 1 つ)と複数選択(「2 つ選べ」)のみとシンプル。形式に慣れる負担は小さい。ひっかけ問題のパターンさえ押さえれば形式面の不安は少ない。
  • AZ-900 — 択一・複数選択に加えて、ドラッグ&ドロップ(並べ替え)、正誤判定(はい/いいえ)、ドロップダウン穴埋めなど形式が多彩。知識があっても形式に不慣れだと取りこぼすことがある。

5. 有効期限:更新が必要な CLF、不要な AZ-900

見落とされがちだが、長期的に効いてくるのが有効期限の違いだ。

  • CLF-C02 の有効期限は 3 年。期限内に再認定(同レベル再受験 or 上位資格の取得)が必要。AWS は上位資格を取ると下位資格の期限も延長される仕組みがある。
  • AZ-900(Fundamentals)は無期限。一度合格すれば失効せず、更新作業も費用も発生しない。

「資格を維持するコスト」という観点では AZ-900 が有利だ。ただし CLF は次のステップである SAA に進めば自動的に有効期限が延びるため、学習を継続する前提なら大きなデメリットにはならない


6. キャリア・市場シェアでの評価

資格そのものの価値は「その先のクラウドが、自分の業界でどれだけ使われているか」に大きく依存する。

キャリア観点での立ち位置
評価項目
AWS(CLF)
Azure(AZ-900)
世界市場シェア 最大手(首位) 2 番手・拡大中
強い領域 Web・スタートアップ・SaaS エンタープライズ・官公庁
親和性が高い環境 Linux・OSS 中心 Microsoft 365・Windows 中心
求人ボリューム 多い 多い(企業 IT で特に強い)
次の資格への接続 SAA / DVA / SOA AZ-104 / AZ-305 等
どちらも求人は豊富。違いは「業界・既存環境との親和性」に集約される。

ざっくり言えば——

  • Web 系・スタートアップ・SIer の AWS 案件を狙うなら CLF(AWS)
  • Microsoft 365 を全社導入している企業の社内 IT・情シス、官公庁系なら AZ-900(Azure)

すでに業務で片方のクラウドを触っているなら、そのクラウドの資格を先に取るのが学習効率・実務還元ともに最も高い。


7. 結論:あなたはどちらを先に取るべきか

判断フローはシンプルだ。

  1. すでに業務で AWS or Azure を触っている → 触っているほうを先に取る(実務で即復習でき、合格が早い)。
  2. どちらも未経験で、Web・スタートアップ志向CLF(AWS)。世界シェア最大で案件が多く、日本語教材も豊富。
  3. どちらも未経験で、勤務先が Microsoft 365/Windows 中心AZ-900(Azure)。社内会話に直結し、無期限で維持も楽。
  4. とにかく短時間で 1 枚クラウド資格が欲しい → 試験時間 45 分の AZ-900 が心理的に軽い。

8. 両方取るなら:おすすめの順序

マルチクラウド人材としての市場価値を狙うなら、両方取るのは十分に現実的だ。基礎資格 2 枚は合計でも 4〜8 週間程度で到達できる。

  • 順序の基本 — 先に取るのは「今の現場で使うほう」。クラウドの一般概念(仮想化・可用性・従量課金など)は共通なので、2 枚目は 1 枚目の知識を流用でき、学習時間が大きく短縮される
  • おすすめの王道ルート — CLF(AWS の基礎)→ AZ-900(Azure の基礎)→ SAA(AWS の設計実務)。最初の 2 枚で「クラウドの地図」を俯瞰し、3 枚目で AWS の設計力を一段深める流れだ。

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教材選びのヒント: 基礎資格は「公式の学習リソース+問題演習」で十分合格圏に入る。AWS は Skill Builder の無料コンテンツ、Azure は Microsoft Learn の無料ラーニングパスが充実している。これに市販の問題集や Udemy 講座を 1 つ足して、間違えた論点を本サイトの関連記事で潰すサイクルを回すのが最短ルートだ(具体的な教材比較は今後の記事で詳説予定)。


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