CLF 試験:AWS の料金モデル(オンデマンド・リザーブド・スポット)|4 つの購入オプションを割引率と中断リスクで一刀両断

AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)の請求・料金ドメインで毎回問われる EC2 の購入オプション(オンデマンド・リザーブドインスタンス・スポット・Savings Plans)を、出題者の視点で完全整理。攻略の核心は「各方式を"コミットの有無 × 割引率 × 中断リスク"の 3 軸」で言い換え、問題文のキーワードから即座に正解を選べる状態にすること。最大 90% 割引のスポット、最大 72% のリザーブド/Savings Plans、柔軟さで主流の Compute Savings Plans の違い、Dedicated Host まで対比カードで暗記し、頻出ひっかけ(「中断される=スポット」「柔軟=Savings Plans」)を潰す。

CLF-C02 の「請求・料金とサポート」ドメインでは、毎回 2〜4 問EC2 の購入オプション(オンデマンド・リザーブドインスタンス・スポット・Savings Plans) から出題される。これは 責任共有モデルWell-Architected の 6 つの柱 と並ぶ CLF の”鉄板論点”だ。だが多くの受験者がここで取りこぼす。理由はシンプルで、4 つの方式の「割引率」と「中断リスク」を混同してしまうから。「一番安いのはどれ?」「中断されるのはどれ?」「柔軟に使えるのはどれ?」——この 3 つの問いに即答できないまま本番に入ると、選択肢の引っかけにまんまとハマる。本記事は、各購入オプションを 「コミットの有無 × 割引率 × 中断リスク」というたった 3 軸に畳んで、初見の問題でも「これは○○方式の話だ」と即断できる状態に仕上げる。請求ドメイン全体の地図は CLF ドメイン 4:請求と料金プラン・サポート に、試験スペックは CLF 試験完全ガイド にある。


📑 目次

  1. 結論:4 つの購入オプションは「コミット × 割引 × 中断」で畳む
  2. そもそも「料金モデル」とは何を指すのか
  3. ① オンデマンド:基準となる従量課金
  4. ② リザーブドインスタンス(RI):予約して最大 72% 割引
  5. ③ スポットインスタンス:最大 90% 割引・ただし中断あり
  6. ④ Savings Plans:RI の後継・柔軟さが武器
  7. Dedicated Host / Capacity Reservation も押さえる
  8. 4 つの購入オプション 早見カード
  9. 頻出ひっかけパターン 6 選
  10. 関連記事
  11. 関連サイト

1. 結論:4 つの購入オプションは「コミット × 割引 × 中断」で畳む

料金問題は、「中断されても問題ないバッチ処理を最も安く動かす方式は?(→ スポット)」「1 年間使うと決まっている本番 DB サーバーを安くする方式は?(→ RI / Savings Plans)」のように、ワークロードの性質を提示して”どの購入オプションが最適か”を選ばせる形が定番だ。だから割引率の数字を丸暗記するのではなく、**「このワークロードはコミットできるか・中断に耐えられるか」**で振り分けられる状態にしておくのが最短ルートになる。


2. そもそも「料金モデル」とは何を指すのか

CLF でいう「料金モデル」は、ほぼ EC2 をどう買うか(購入オプション) の話だと考えてよい。AWS 全体の料金原則は「従量課金(Pay-as-you-go)」「まとめ買い割引(リザーブド/Savings Plans)」「使うほど安くなる(ボリュームディスカウント)」の 3 本柱だが、CLF の料金問題で最も問われるのは EC2 の 4 つの購入オプションの使い分けだ。


3. ① オンデマンド:基準となる従量課金

一言でいうと「長期コミットなしで、使った分だけ秒単位で払う”基準価格”」。割引はないが、いつでも起動・停止でき、中断もされない。すべての割引方式は「オンデマンド料金から何 % 引きか」で語られるため、オンデマンドは比較の土台になる。

オンデマンドの特徴
評価項目
内容
コミット 不要(いつでも起動・停止・削除)
割引 なし(基準価格)
中断リスク なし
向くワークロード 短期・開発検証・予測不能・初めて動かす本番
『縛りなし・割引なし・中断なし』。使用量が読めないとき/一時的な検証はこれ

4. ② リザーブドインスタンス(RI):予約して最大 72% 割引

一言でいうと「1 年または 3 年の利用を約束する代わりに、オンデマンドより最大 72% 安くする”予約購入”」。中断はされないが、特定のインスタンスタイプ・リージョンに紐づくため、後から構成を大きく変えると割引が効かなくなる。

リザーブドインスタンス(RI)の特徴
評価項目
内容
コミット 1 年 または 3 年
割引 オンデマンド比 最大 72%
中断リスク なし
制約 インスタンスタイプ・リージョン等に紐づく(柔軟性は低い)
向くワークロード 構成が決まっていて長期に動かし続ける本番(DB・基幹)
『長期・固定・大幅割引』。使う構成が決まりきっている定常ワークロード向け

5. ③ スポットインスタンス:最大 90% 割引・ただし中断あり

一言でいうと「AWS の”空いている”余剰キャパシティを最大 90% 引きで借りる代わりに、AWS の都合で中断されうる”激安”方式」。キャパシティが必要になると 2 分前の通知で停止される。だからこそ「中断されても困らないワークロード」専用だ。

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6. ④ Savings Plans:RI の後継・柔軟さが武器

一言でいうと「1〜3 年の間”1 時間あたり◯ドル使う”とコミットする代わりに、最大 72% 割引を”柔軟に”適用する RI の後継」。RI が特定インスタンスに紐づくのに対し、Compute Savings Plans はインスタンスタイプ・リージョン・FargateLambda をまたいで割引が効くのが最大の違いだ。

Savings Plans の特徴と RI との違い
評価項目
Savings Plans
リザーブドインスタンス(RI)
コミット対象 利用金額(USD/時間) 特定インスタンスの利用
割引 最大 72% 最大 72%
柔軟性 高い(タイプ・リージョン・Fargate/Lambda 横断) 低い(構成が固定される)
期間 1 年 または 3 年 1 年 または 3 年
中断リスク なし なし
割引率は同じ。違いは『金額をコミット=柔軟(SP)』か『構成をコミット=固定(RI)』か

7. Dedicated Host / Capacity Reservation も押さえる

割引方式ではないが、料金・キャパシティ関連で稀に問われる 2 つも軽く整理しておく。

その他の購入・予約オプション
評価項目
内容
主な用途
Dedicated Host(専有ホスト) 物理サーバーを丸ごと専有 持ち込みライセンス(BYOL)/コンプライアンス要件
On-Demand Capacity Reservation 特定 AZ のキャパシティを事前確保 必ず起動できる保証が欲しいが割引は不要なとき
Dedicated Host は『物理占有=ライセンス・規制対応』、Capacity Reservation は『枠の確保』。割引が主目的ではない点に注意

8. 4 つの購入オプション 早見カード

ここまでを 1 枚の早見カードに畳む。本番では「このワークロードはどの購入オプション?」をこの表で即答できれば勝ちだ。

EC2 購入オプション 早見カード
評価項目
コミット
割引(最大)
中断
向くワークロード
オンデマンド 不要 なし(基準) なし 短期・予測不能・検証
リザーブド(RI) 1〜3 年 72% なし 構成固定の定常本番
スポット 不要 90% あり(2 分前通知) 中断 OK のバッチ・分析
Savings Plans 1〜3 年 72% なし 長期だが構成を変えたい
『安さ』はスポット>RI≒SP>オンデマンド。ただしスポットだけ中断あり。RI と SP の違いは柔軟性

9. 頻出ひっかけパターン 6 選

これらは「割引率の大小」と「中断リスクの有無」を突く CLF の典型だ。早見カードの 3 軸(コミット・割引・中断)を頭に入れ、**「安さ最優先で中断 OK ならスポット/長期固定なら RI/長期だが柔軟なら SP/読めないならオンデマンド」**と即座に振り分けられる状態にしておけば、本番で迷わない。料金ドメインは毎回 2〜4 問の安定した得点源。ここを固めるだけで合格ラインがぐっと近づく。


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11. 関連サイト

AWS 公式

参考