Classic Load Balancer(CLB)とは?旧世代 ELB の位置づけ

CLB は AWS が最初にリリースしたロードバランサー(旧名 ELB v1)。L4/L7 両対応だが、ALB・NLB ほど機能が豊富でなく 新規利用は非推奨。EC2-Classic 環境(既に廃止)との互換性のためにのみ存続している。試験でも「使うべきでない」選択肢として...

ELB の旧世代モデル。新規利用は非推奨で、後方互換のためにのみ残されている。


1. 概要(端的に)

CLB は AWS が最初にリリースしたロードバランサー(旧名 ELB v1)。L4/L7 両対応だが、ALB・NLB ほど機能が豊富でなく 新規利用は非推奨。EC2-Classic 環境(既に廃止)との互換性のためにのみ存続している。試験でも「使うべきでない」選択肢として登場することが多い。


2. 何ができるか

  • 基本的な L4/L7 ロードバランシング(TCP / SSL / HTTP / HTTPS)
  • 複数 EC2 への分散
  • ヘルスチェック
  • Multi-AZ 分散
  • SSL 終端

できないこと(ALB/NLB と比べて)

  • L7 の高度なルーティング(パス・ホスト・ヘッダ)→ ALB のみ
  • 超高性能 L4 LB(数百万 RPS)→ NLB のみ
  • Lambda / IP ターゲット
  • WebSocket・HTTP/2
  • WAF 直接統合

3. 特徴

観点特徴
位置づけレガシー(後方互換用)
機能基本のみ。新機能の追加なし
価格ALB/NLB と同等程度
AWS の方針新規利用は非推奨(移行を推奨)

EC2-Classic との関係

CLB は EC2-Classic(VPC 以前のフラットネットワーク) で動く唯一の LB だった。EC2-Classic は 2022 年に正式廃止されたため、CLB の主な存在意義も薄れた。


4. 仕組み

CLB は 「リスナー」と「インスタンス登録」 だけのシンプル構造。ターゲットグループという概念がない。

構成要素

  • CLB 本体:DNS エンドポイント
  • リスナー:ポート + プロトコル(TCP/HTTP/HTTPS/SSL)
  • 登録インスタンス:直接 EC2 インスタンス ID を登録
  • ヘルスチェック:TCP / HTTP / HTTPS / SSL

ALB/NLB との構造比較

ALB: リスナー → ルール → ターゲットグループ → ターゲット
NLB: リスナー → ターゲットグループ → ターゲット
CLB: リスナー → 登録インスタンス(直接)

→ CLB は「ターゲットグループ」という抽象がないため、複数サービスへの振り分けには複数 CLB が必要。


5. ユースケース

ユースケース 1:レガシーシステムの維持

EC2-Classic 時代から動いている古いシステムで、CLB を残したまま運用するケース。

ユースケース 2:移行の暫定期間

新規構築では使わない。既存システムを ALB/NLB に移行する暫定的な存続のみ。

試験的視点

試験では 「以下の中で最も適切でない選択肢」として CLB が出る ことが多い。新規構築の問題で CLB を選ばないようにする。


6. 関連用語

  • ELB — CLB を含む LB の総称
  • ALB — CLB の後継(L7)
  • NLB — CLB の後継(L4)
  • EC2 — CLB のターゲット

7. 関連サイト

AWS 公式

参考


🎓 試験での出題傾向

試験重要度主な出題パターン
CLFELB の歴史的経緯としてたまに登場
SAA「最も古い」「使うべきでない」選択肢として
DVA出題ほぼなし
SOAレガシー運用の文脈で稀に