AWS CloudTrail とは?API 呼び出し監査ログの活用

AWS CloudTrail は AWS アカウント内の全 API 呼び出しを記録する監査ログサービス。「誰が(IAM ユーザー / ロール)・いつ・どの API を・どこから(IP)・何の結果で」を追跡し、セキュリティ・コンプライアンス・トラブルシュートの基盤となる。デフ...

AWS API 呼び出しを記録する監査ログサービス。「誰が・いつ・何を」を追跡する。


1. 概要(端的に)

AWS CloudTrail は AWS アカウント内の全 API 呼び出しを記録する監査ログサービス。「誰が(IAM ユーザー / ロール)・いつ・どの API を・どこから(IP)・何の結果で」を追跡し、セキュリティ・コンプライアンス・トラブルシュートの基盤となる。デフォルトで 90 日間の管理イベントを保持。


2. 何ができるか

  • API 呼び出し記録:マネコン・CLI・SDK・他 AWS サービス経由全て
  • 3 種のイベント:管理イベント / データイベント / インサイトイベント
  • S3 / CloudWatch Logs 配信:長期保管・分析
  • マルチリージョン Trail:全リージョンの API を一元集約
  • 組織 Trail:Organizations 全体を集約
  • ファイル整合性検証:改ざん検知

3. 特徴

観点特徴
追加料金管理イベント:1 つ目の Trail は 無料 / データイベント:$0.10/10 万
デフォルト保持90 日(イベント履歴)
長期保管S3 出力で任意期間
対応サービス全 AWS サービス
レイテンシ通常 5〜15 分の遅延

3 種のイベント

種類内容
管理イベントコントロールプレーン操作EC2 起動・S3 バケット作成
データイベントデータプレーン操作(高頻度)S3 GetObject・Lambda Invoke
インサイトイベント異常パターン検知通常と異なる API 呼び出し量

4. 仕組み

CloudTrail は AWS の API 呼び出しを自動的に記録し、JSON 形式のログとして保存する。

構成要素

  • Trail:ログ収集の設定単位
  • イベント:1 つの API 呼び出し記録
  • ログファイル:5 分ごとに集約された JSON
  • 配信先:S3 / CloudWatch Logs / EventBridge

動作の流れ

  1. AWS API 呼び出し(マネコン / CLI / SDK / サービス間)
  2. CloudTrail がイベント生成
  3. 90 日間のイベント履歴に保存(無料)
  4. Trail 設定があれば:S3 / CloudWatch Logs に配信
  5. Athena / Insights で分析

ログ JSON 例

{
  "eventTime": "2026-05-06T12:00:00Z",
  "eventSource": "ec2.amazonaws.com",
  "eventName": "RunInstances",
  "userIdentity": {
    "type": "IAMUser",
    "userName": "alice"
  },
  "sourceIPAddress": "203.0.113.1",
  "requestParameters": {...}
}

改ざん検知

  • ログファイルにハッシュ + デジタル署名
  • aws cloudtrail validate-logs で検証

5. ユースケース

ユースケース 1:監査・コンプライアンス

SOC 2 / PCI DSS 等の監査要件で「全 API ログ保管」を満たす。

ユースケース 2:セキュリティインシデント調査

不正アクセス時に「誰が何をしたか」を特定。

ユースケース 3:運用トラブルシュート

リソースが意図せず変更された原因を特定。

ユースケース 4:マルチアカウント集約

組織 Trail で全アカウントのログを 1 箇所に。

ユースケース 5:異常検知

CloudTrail Insights で通常と異なる動きを検知。


6. 関連用語


7. 関連サイト

AWS 公式


🎓 試験での出題傾向

試験重要度主な出題パターン
CLF監査ログの概念
SAAセキュリティ・監査設計
DVAAPI ログの活用
SOA運用監査・トラブルシュート