CLF 試験で頻出のネットワーク系サービス整理:VPC・Route 53・CloudFront を「3 つのグループ」で畳む

AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)で繰り返し問われるネットワーク系サービスを、出題者の視点で横断整理。配点最大のドメイン 3(34%)に含まれるネットワークは、まず「① VPC の中身(サブネット・ゲートウェイ・SG/NACL)/② VPC 外との接続(VPN・Direct Connect・ピアリング)/③ DNS・CDN・エッジ(Route 53・CloudFront・Global Accelerator)」の 3 つのグループに畳むのが攻略の鍵。最頻出の Security Group と Network ACL の違い、Internet Gateway と NAT Gateway の役割、Route 53 と CloudFront の使い分けまで「いつ・なぜ使うか」を軸に暗記する。頻出ひっかけパターンも収録。

CLF-C02 で最も配点が大きいのは、ネットワークを含むドメイン 3「クラウドのテクノロジーとサービス」(34%)。ネットワークはサービス名が多く、VPC・サブネット・SG・NACL・Route 53・CloudFront……と覚えることが山積みに見える領域だ。だが CLF が問うのは設計の手順ではなく 「この役割を担うサービスはどれか」「このセキュリティ機能はどっちか」 という対応関係。だからこそ、散らばったサービスを 3 つのグループに畳んで「役割で一言暗記」するのが最短ルートになる。本記事は、ネットワーク系サービスを 1 枚に整理し、最頻出の SG ⇔ NACL や Route 53 ⇔ CloudFront まで対比カードで押さえる。範囲全体の地図は CLF ドメイン 3 攻略CLF 試験範囲完全マップ に、兄弟記事は CLF 頻出コンピューティング整理CLF 頻出ストレージ整理 に、試験スペックは CLF 試験完全ガイド にある。


📑 目次

  1. 結論:ネットワークは「3 つのグループ」に畳む
  2. 大前提:VPC がすべての土台
  3. グループ 1:VPC の中身(サブネット・ゲートウェイ・セキュリティ)
  4. Security Group と Network ACL の違い(最頻出)
  5. グループ 2:VPC 外との接続(VPN・Direct Connect・ピアリング)
  6. グループ 3:DNS・CDN・エッジ(Route 53・CloudFront)
  7. 頻出ひっかけパターン 6 選
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  9. 関連サイト

1. 結論:ネットワークは「3 つのグループ」に畳む

CLF のネットワーク問題は、「インターネットからアクセスできるサブネットにしたい」「オンプレと AWS を専用線でつなぎたい」「世界中のユーザーに動画を速く配信したい」といった要件文から、適切なサービスを選ばせる形が定番だ。だからこそ、各サービスを「どのグループの仕事か」で整理し、要件 → グループ → サービスの順で引ければ迷わない。


2. 大前提:VPC がすべての土台

Amazon VPC(Virtual Private Cloud)は、AWS クラウド上に作る論理的に分離されたプライベートなネットワーク空間。EC2・RDS などのリソースは、原則この VPC の中に置かれる。「AWS の中に借りた、自分専用の土地」とイメージすると分かりやすい。

VPC はリージョンごとに作り、その内部をサブネットで区切る。各サブネットは特定のアベイラビリティゾーン(AZ)に属する。CLF では「VPC の構成要素は何か」「サブネットとは何か」というレベルの理解が問われる。


3. グループ 1:VPC の中身(サブネット・ゲートウェイ・セキュリティ)

VPC の内部には、通信を成立させるための部品がある。CLF では「各部品の役割」を一言で答えられれば十分だ。

VPC の中身:主要コンポーネントの役割
評価項目
一言でいうと
使いどころ
サブネット VPC を区切る区画(パブリック/プライベート) 公開サーバーは公開区画、DB は非公開区画に置く([サブネット](/posts/subnet/))
ルートテーブル 通信の行き先を決める「道案内表」 サブネットの通信先(IGW か NAT か)を制御([ルートテーブル](/posts/route-table/))
Internet Gateway(IGW) VPC とインターネットをつなぐ出入口 パブリックサブネットを外部公開する([IGW](/posts/igw/))
NAT Gateway プライベートから「外へ出る」一方通行の出口 非公開サーバーが外部更新を取得(外からは入れない)([NAT Gateway](/posts/nat-gateway/))
Security Group / NACL 通信を許可・拒否するファイアウォール 次節で詳しく対比
『サブネット=区画、ルートテーブル=道案内、IGW=双方向の出入口、NAT=外へ出る一方通行』の対応を即答できるように

4. Security Group と Network ACL の違い(最頻出)

ネットワーク領域で最も問われるのが、2 つのファイアウォール機能の違いだ。AWS 公式試験ガイドも「VPC 内のセキュリティ(SG と NACL)」を明示している。

Security Group ⇔ Network ACL の対比
評価項目
Security Group
Network ACL
適用先 インスタンス(リソース)単位 サブネット単位
状態の扱い ステートフル(戻りの通信は自動許可) ステートレス(戻りも明示的に許可が必要)
ルール 許可(allow)のみ設定できる 許可と拒否(deny)の両方を設定できる
イメージ サーバー 1 台ごとの「ボディガード」 区画全体の「入口ゲート」
『SG=インスタンス単位・ステートフル・許可のみ/NACL=サブネット単位・ステートレス・拒否も可』——この 4 点セットで暗記する

5. グループ 2:VPC 外との接続(VPN・Direct Connect・ピアリング)

2 つ目のグループは「VPC を、オンプレや他の VPC・AWS サービスとつなぐ」サービス群。CLF では接続方式の使い分けが問われる。

VPC 外との接続オプション
評価項目
一言でいうと
使いどころ
Site-to-Site VPN インターネット経由で暗号化トンネル接続 低コストで素早くオンプレと接続([VPN](/posts/vpn/))
AWS Direct Connect AWS への専用線接続 安定・低遅延・高帯域でオンプレ接続([Direct Connect](/posts/direct-connect/))
VPC ピアリング 2 つの VPC を 1 対 1 で直結 少数の VPC 同士をつなぐ([VPC ピアリング](/posts/vpc-peering/))
Transit Gateway 多数の VPC・オンプレをハブで集約 VPC が増えても配線を一元管理([Transit Gateway](/posts/transit-gateway/))
VPC エンドポイント VPC から AWS サービスへ閉域接続 S3 等にインターネットを経由せず接続([VPC エンドポイント](/posts/vpc-endpoint/))
『VPN=ネット経由の暗号トンネル、Direct Connect=専用線、ピアリング=1 対 1、Transit Gateway=多対多ハブ』の対応を押さえる

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6. グループ 3:DNS・CDN・エッジ(Route 53・CloudFront)

3 つ目は、ユーザーに近い「エッジ」で働くサービス群。世界中の拠点(エッジロケーション)を活かして、名前解決と配信を高速・高可用にする。

DNS・CDN・エッジ系サービスの役割
評価項目
一言でいうと
使いどころ
Amazon Route 53 マネージド DNS(ドメイン名 ⇔ IP の変換) ドメイン管理・ルーティング・ヘルスチェック([Route 53](/posts/route53/))
Amazon CloudFront コンテンツを世界中のエッジでキャッシュ配信する CDN 画像・動画・静的サイトを低遅延で配信([CloudFront](/posts/cloud-front/))
AWS Global Accelerator AWS のグローバル網でアプリ通信を高速化 動的アプリへのアクセスを安定・高速化([Global Accelerator](/posts/global-accelerator/))
API Gateway API の受付・管理を行うマネージドサービス REST/HTTP API の公開・認可・スロットリング([API Gateway](/posts/api-gateway/))
『Route 53=DNS、CloudFront=CDN(コンテンツ配信)、Global Accelerator=通信高速化、API Gateway=API 受付』の対応を即答できるように

7. 頻出ひっかけパターン 6 選

これらは「役割が近いもの・向きが紛らわしいもの」を突く CLF の典型。対比カード(「SG ⇔ NACL」「IGW ⇔ NAT」「VPN ⇔ Direct Connect」「Route 53 ⇔ CloudFront」)にして「どっちがどっち?」を即答できる状態にしておけば、本番で迷わない。ネットワークは配点が大きいぶん、ここを固めるだけで合格ラインがぐっと近づく。


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9. 関連サイト

AWS 公式

参考